はるはるの“ジュリー初心者”日記

ビギナージュリーファンの“はるはる”が、沢田研二様への愛とジュリー学習の過程を語ります。読書メモ「図書館のなかのジュリー」、ライブ感想、初心者の戯言の3本立てでひっそりと運営中。TwitterID @haruandwanko

「え、映画??」と仰天した「SPLEEN~六月の風にゆれて」の個人的体験録

※注意書き※

今回の記事はすべて

「『こうだったらいいな〜』というはるはるの勝手な妄想」です。ご理解のうえお読み願います\(^-^)/

 

 

 脾臓(ひぞう)ってね、古くなった赤血球を破壊する臓器なのです(それ以外にも働きはいっぱいあるけれど)。だから、ワイの中の脾臓のイメージは「クラッシャー」。

 なのでSPLEENの意味を脾臓と知った瞬間、「『脾臓(クラッシャー)〜六月の風に揺れて』?? なんぞ?全然意味わからん…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )」と大層困惑いたしまして。

 そこでまずは歌詞から読み解こうとしたら、作詞がコシミハルさんと知ってびっくり。

 そう。「コシミハルって………越美晴か!!」の衝撃は甚大でした。

 ワイが小学生だった1979年に越さんの「気まぐれハイウェイ」という曲がヒットして、45年前経った今でもソラで歌えるほどなのです(なのに同じ頃のカサダンは1mmも覚えていない不条理)。

 

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▲右から2人目がサンデーズ時代の越美晴さん19歳

 

 で、その「気まぐれハイウェイ」のB面が、ご本人作詞作曲の「五月の風」という曲なのです。

 

 1991年に「六月の風に揺れて」を作詞した人が、1979年に「五月の風」を作詞していたなんて。ええ?気になりませんか? これは偶然?それとも必然??

 

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 ほう。別れの歌なんですね。10代の若い声と若い歌詞。五月の風に吹かれて別れた彼を想う少女らしい曲。別れの歌だけど、復縁できそうな明るい印象が感じられます。

 

ジュリー様の「六月の風」

 うむ。こちらも別れの曲ですね。大人の男性が若い彼女に未練たっぷりで。

 文字を眺めた限りでは、相関がありそうななさそうな微妙な印象。

 で、よくわかんないやーと思いながらあらためてジュリー様の歌を聴いてみました。そしたら!

えええ! 不思議! 

 

 六月の風の「君」や「小鳥のような声で笑う気ままな娘」が、五月の風に登場する10代の少女に聴こえたんですよ、奥さん!

 いやいやもっと言うと、聴こえたんじゃなくて2人の情景がまるで映画のように見えました

 いや、すごくないですか。情景を映画のように見せられるジュリー様の歌の魔力よ! なにこれ超常現象?? 超能力者? 魔法使い?(凄すぎ呆然)

SPLEENは「憂鬱」である

昔、気になって調べた時に、フランス語を語源としているとあって、フランス語だと「憂鬱」という意味もあるとか。 ボードレールの詩集に 『le Spleen de Paris』(パリの憂鬱)というものがあります。

以前 辞書ひいたことあります

le Spleen de Parisでググってみ
 
ボードレールはちょっと古い使い方みたいで、不機嫌、短気、癇癪、悪意...みたいに今は使うっぽい。
 
ジュリーだから古語だよね
 
じゃ、憂鬱とか憂愁とかかねー

 初心者のアホな疑問に親切にお答えくださった先輩の皆様、ありがとうございました。SPLEENが脾臓でもクラッシャーでもなく「憂鬱」と教えていただいたおかげで、ワイの妄想の翼は果てしなく広がったのであります!

というわけで「娘視点」「男性視点」で妄想してみた

【五月の娘視点】

若さゆえ彼の愛を信じることができず、愛しているけれど別れを告げた。しかし彼と離れて、彼の愛と包容力に気づいた。素直になってやっぱり彼と一緒に歩きたいーと、肌寒い五月の風に吹かれながら考えている。

 

【六月の大人男性視点】

若い娘を情熱的に愛した。しかし娘は若さゆえ愛を信じることができず、男に別れを告げた。大人の男は別れを受け入れ、何もかも失くしたと憂鬱になっている。彼女への愛と未練と哀愁。もう一度やり直せないだろうか…そんな考えが六月の風に揺れている。

 

 キモい妄想すみません(´ω`)

 でもこんな風に娘視点と男性視点で妄想すると、めっちゃ楽しいわけです。

 別れたあとも2人は互いを想い合っていたし、六月の時点でもまだ想っている大人男性(というかジュリー様)の方が未練が強いと思うと、それだけで萌えるのですが(笑)

 

 五月の風は1979年(コシさん19歳)、六月の風は1991年(コシさん31歳、ジュリー様43歳)。

 12年の時を経て書いた19歳の自分へのアンサーソングを大人のジュリー様に歌ってもらった(というか、娘時代の自分に向けてジュリー様の歌詞を書いた)のだとしたら、とても素敵でとーっってもうらやましい話じゃありませんかああああ😭……すべてワイ個人の感想・妄想ですが。

映画のように見える「SPLEEN〜六月の風に揺れて」

 繰り返しますが、歌詞を読んだだけでは動かなかった物語が、ジュリー様の歌を聴いた瞬間、まるで映画のように動き出しました。

 ジュリー様は常から「歌詞に感情を込めないように歌っている」そうですが、それなのに聴く者にこんなインスピレーションを与えるってすごすぎませんか。あのお方が天から授かった才分ってどんだけすごいのでしょうか。なんですか!(なぜか憤る)。

 特に最後の「失くした 失くした 失くした」が絶品すぎる。「な」の音に倍音がかかっていて、なおかつ震えるように響いて聴こえて、彼女を失った哀愁が手に取るようにわかる。。。。

 いやーーーーーん。生で聴きたいーーーー。どうかどうか、ツアー後半戦のセットリストに入れてください。ジュリー様へ初心者からのお願いです。なにとぞーー!

 

 

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